Otsuma Ranzan Junior and Senior High School

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japanese 国語

読解力・表現力をみがくと、
世界が広がる。
あらゆる学力の基礎になる。

あらゆる学力の基礎となる語彙力・読解力・表現力をみがき、
鑑賞力・創作力を高めます。
中学では情報収集力・論理展開力を、高校では文章表現力を高め、
大学合格につながる確かな国語力を身につけます。
中3から始まる古典学習では「わかる面白さ」を重視。
単なる暗記を超えた創造的解釈を目指し、
豊かな言語生活が送れる教養を高めます。

毎週の漢字小テストを活用して漢字検定の上位級にチャレンジ

中学1年から高校3年まで年2回漢字検定を受検し、漢字の語彙力を高めます。そのために、通常の授業でも毎週漢字小テストをおこなって、時間をかけて着実に力を高めていきます。

読書を楽しんだあとに読書ノートづくりで学力として定着化

授業の課題図書だけでなく、個人の自由読書の感想文も学校オリジナルの読書ノートに書きます。読んだ感想を書く習慣が、「知って、考えて、行動する」基本態度を高めていきます。

現代文マラソンで自学自習

現代文マラソンでは、中学1年~3年まで自分のペースで授業外に副教材に取り組みます。できたら先生のチェックを受けて次の課題に取り組み、中学生のうちに自学自習の習慣をつけていきます。

教科書作品をつかって演劇発表

『走れメロス』などの教科書に出てくる作品をより深く理解するために、自分たちで演劇にして授業中に演じます。また四字熟語から自分たちで寸劇を創って演じるなどの創造性の高い授業もおこなっています。

嵐山の自然に親しみながら詩や短歌を創作

毎年5月ごろに中学1年全員で、学校に隣接する「オオムラサキ自然の森」などの嵐山の自然の中に春を見つけに出かけます。見つけた春を詩や短歌の作品に仕上げて発表します。

『論語』素読で古典的教養を身につける

中学の全生徒が『論語』の本を持ち、1学期に1度全員で講義を受けて素読をおこなって、古典的教養を高めています。

中学全員で体育館で書初め大会

体育館に中学の全生徒が集まり、習字の授業の集大成として書初め大会をおこなっています。すぐれた作品は県大会などに出展されています。

国語は、すべての学力の基礎です。

読解力・表現力を身につけることで、さまざまな教科の文章題の意味を正確に理解し的確な表現で答えることができます。
大妻嵐山では、低学年から高学年まで一貫して語彙力の強化に取り組むとともに、それを基礎に読解力・表現力を高めていきます。

国語で身につける力

また、国語は論理的思考力をみがく科目でもあります。

たとえば情報収集して論理的思考をおこない、根拠を明確にしてプレゼンテーションする。
このような力は社会でも大学でも必要とされますが、大妻嵐山では低学年の段階から授業でのアクティブラーニングを通じて、しっかりと身につけていきます。

さらに、古典は大学入試で必要とされるだけでなく、豊かな言語生活を送っていくためにも大切な意味を持っています。
昔の人たちのものごとの感じ方と、現代に生きる自分たちとの違いや共通性に気づき、現代語訳する力をしっかりと身につけることはもちろん、さらに踏み込んだ創造的な解釈を目指します。

中1 中2
目標 基礎力(関心・聞く力・書く力・読む力・知識理解技能)の定着
表現力・創作力・鑑賞力養成
段落構成理解力・読解力養成
主体的に課題に取り組む力養成
読書
育成の方策 毎週小漢字テスト実施
嵐山の自然に親しみ詩・短歌創作
読書ノート活用
教科書を使って劇発表
現代文マラソン
経験・体験 硬筆・書き初め・百人一首大会
文学散歩
論語素読
作文コンクール・俳句コンクール
検証(目標) 漢字検定4級合格
語彙読解力検定
漢字検定3級チャレンジ
語彙読解力検定
中3 高1
目標 基礎力の完成から応用力を育成
表現力・創作力・鑑賞力育成
現代文・古典基礎学力徹底
自主的に学習する力を育成
読書(難解評論文)
育成の方策 毎週小漢字テスト実施
読書ノート活用
古典小テスト実施
模試事前事後演習
経験・体験 硬筆・書き初め・百人一首大会
文学散歩
論語素読
作文コンクール・俳句コンクール
論語素読
外部作文コンクール
検証(目標) 漢字検定3級合格
語彙読解力検定
漢字検定準2級合格
語彙読解力検定
高2 高3
目標 大学入試合格のための実力醸成
読書(難解表論文・入試レベルの文章の速読)
育成の方策 毎週小漢字テスト実施
毎週現代文重要語・古典単語小テスト実施
入試演習
個別小論文指導
志望理由書・記述問題添削
経験・体験 論語素読
外部作文コンクール
検証(目標) 漢字検定2級チャレンジ
語彙読解力検定
漢字検定2級合格
語彙読解力検定

生きて働くことばの使い手に

分かる授業を求めて

初任時に配属された中学校は神奈川県の中学校でした。同学年に某大学の落語研究会出身の国語教師がいました。面白い授業をしているらしく生徒からの信頼も篤かったのですが、それに引きかえわが身わが授業はコチコチでした。あるとき思い立って、「面白い授業はどうすればよいですか」と訊ねました。先輩教師いわく「あなたは分かる授業をすればいいのです」。

機会を捉えて書いていこうと発信しています

書く宛て先をはっきりさせると自分の思いや意見は届けやすい。書きやすい。私たちは書きながら諸々を取捨選択し、考えている。書くことは最高の思考行動だ。書くことで思考力や言語能力を強化し、おのずと国語力、表現力の伸長を図っている。
また書くために五感を巡らし、情報を収集し、その発言の仕方を縦横に考えている。この態度がやがてコミュニケーション力をも裕に育てていってくれるものだ。
次の3首は生徒たちの詠んだ短歌。

吐く息はわたしの心を映し出す ふわふわ浮かび空に溶け込む 中2
ごろごろとのんきに寝そべる我がポンズ そういうところは飼い主に似て 中3
赤血球白血球とお友達 ヘモグロビンとは大の仲良し 中2

思ったことを伝えて表現力も醸成されていく。表現力が豊かな人は短絡に走らない。相手の応答をじっくり待てる。書くことによって思考力は鍛えられことばも洗練強化されていく。

聴くということ。行くことばが美しければ返る言葉も美しい

相手の話をしっかり聞いて、自分の言いたいことを上手に伝える。気になることがあったら質問する。そこにコミュニケーションが成り立つ相手の人格や考え方を尊重して、多様な人間関係を構築する。これこそ国語の力があってのこと。だれでも自分の声を持ち、自分の言葉を自分の口吻でしゃべる。
この話し方は年をとってからも変わらないらしい。声・言葉にこそ個性が詰まっている。自分の声、言葉を使って、多くの人と豊かな人間関係を築いていける人間像を期待してやまない。まず、発信していこう。グループ討議、発表、スピーチ、百人一首大会の読み手など声を使った発表場面は多い。

読むということ

読書が孤独な認知症の解決の一助けになるという報告が先頃英国であった。ネット時代に逆行するかのようだが、読書はゆっくり著者の話を聞く体験である。必要に応じて読後の感想会や交流会も持てる。これこそ未来型のコミュニケーションのあり方にもなる。一冊でも多く本を読み、豊かな情操を育みたい。