Global Eco-Science School 世界につながる 科学する心、表現する力

Otsuma Ranzan Junior and Senior High School

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Science 理科

科学する心が育てば、
自然をより深く理解できる。

大妻嵐山の理科教育は、何よりも生徒が自然事象に対して
興味・関心を抱くという出発点を重視しています。
自然への疑問を持ってこそ、それを理解する手法として
「物理」「化学」「生物」「地学」などの
知識の必要性に気づきます。
そして実験中心の授業で、
科学的素養と論理的思考力を高めていきます。

実験・観察を中心にした授業で深い理解を実現する

生徒が理科の実験をおこなわない学校が多い中で、大妻嵐山は教科書に出ている実験はすべて生徒自らがおこないます。特に中学はほぼ毎時間実験をおこない、教科書を覚えるだけでは得られない深い理解を実現します。

中学3年で科学論文を執筆する

自分たちで問いを立てて取り組む探究活動の一環として、中学3年は全員が科学論文に取り組みます。グループでテーマを決めて研究し、その成果をポスター発表しています。

サイエンス発表会には中学生全員が参加する

サイエンス発表会では、中学1年はオオムラサキの羽化を通じて気づいたことをより深めて発表します。中学2年は、自分たちが昨年取り組んだことなので、それを踏まえて質問するのが役割です。そして中学3年は科学論文のポスター発表をおこない、中学生全員が参加して学びを深めます。

中学1年では全員がオオムラサキの飼育・観察をおこなう

毎年春に、中学1年が中学2年から幼虫を引き継いで、日本の国蝶であるオオムラサキを羽化させています。秋にはオオムラサキの会の委託により幼虫を採取して越冬させ、春に次の1年生に託します。研究テーマも先輩から後輩へと引き継ぐことで、年々進化させていきます。

嵐山の豊かな環境に出かけて自然観察会をおこなう

学校に隣接してオオムラサキの森が広がっています。中学1年は4月にオオムラサキの幼虫を引き継いだら、オオムラサキの会の方々の案内で自然観察会をおこなっています。

科学の甲子園「つくばサイエンスエッジ」で研究成果を発表する

中学3年生が取り組む科学論文の中の優れた研究は、毎年2月に茨城県つくば市の国際会議場で開催される「つくばサイエンスエッジ」に出場して発表しています。中高生のための科学の甲子園と呼ばれているイベントです。

JAXA、理化学研究所、東大生産技術研究所の見学

日本の科学の最先端をになうJAXA(宇宙航空研究開発機構)、理化学研究所、東京大学生産技術研究所などを毎年訪問することで、生徒たちは知的好奇心を強く刺激されています。

理科は、化学式や反応を覚えたり、
物理法則を覚えたりする教科だと思われがちです。

しかし、一番の出発点は、生徒たちが自然の事象を不思議だと感じ、
それを科学的に理解したいという思いが高まっていくことです。中学1年では、全員がオオムラサキの飼育・観察に取り組みます。

そして授業では、常に実験を中心としています。
まず仮説を立てて実験し、その結果を考え、学んだ知識と結び付けていきます。
そして、データを取り情報処理して、発表していくプロセスで、「思考力・判断力・表現力」を高めます。
さらに中学1年・2年では夏休みに自由研究に取り組み、中学3年では1年間をかけて「科学論文」を仕上げて発表し、
さらに“科学の甲子園”と呼ばれる「つくばサイエンスエッジコンテスト」に出展します。

高校では、実験データの情報処理をおこない、その結果を「情報」科目で学んだスキルを活用しつつ適切なグラフで表現していきます。

大学受験で理科を選択する生徒は多くはありませんが、それだけに少人数クラスでの受験対策授業も充実しています。

理科で身につける力

  中1 中2 中3
目標 科学的事象に興味関心を持つ 科学的事象と社会・
世界とのつながりを知る
論理的・化学的思考を学び、
自分の考えを表現する
育成の方策 実験器具の使用法を学び、
協力して実験・観察する
実験結果を知識と
結びつけて考える
表やグラフなどへの
まとめ方を学ぶ
データ分析法を学び考察する
自分の考えを伝える
経験・体験 オオムラサキの飼育・観察
自然観察会
サイエンス発表会
自由研究
JAXA見学
サイエンス発表会
自由研究
科学論文
理化学研究所見学
サイエンス発表会
サイエンスエッジ発表
  高1 高2 高3
目標 自らの課題を発見できる洞察 発見した課題を探究する 課題に対する解決策を提示する
育成の方策 実験結果のデータ処理を学ぶ
プレゼンテーション手法を
身につける
効率のよい実験手順を自ら考案し実行する
ICT機器を用いてレポート作成や発表をおこなう
経験・体験 科学論文
理化学研究所見学
サイエンス発表会
サイエンスエッジ発表
東京大学生産技術研究所見学
理化学研究所見学
高大連携(筑波大学・お茶の水女子大・工学院大学・埼玉大学)

「自分らしく」生きるためにこそ、
化学の面白さを伝えたい

大妻中学高等学校(千代田区)を
経て早稲田大学理工学部で
物理化学を専攻した分光分析の専門家。
サイエンス部の指導にも熱心で、
生徒たちが取り組んだ研究の
成果は高い評価を受けています。

女子への理科教育に強い思いがあります

大学院の修士課程に在籍中、研究の時間を縫って都内の私立女子校で非常勤講師として教壇に立ったことが教員生活の始まりでした。当初、研究室の指導教官には「学生の本分である研究が疎かになる」という理由で、働きながら研究することに反対されました。しかし最終的には教員志望の意志が強かった私の熱意をくんで下さり、教員になることができました。今でも教授には感謝しています。
大妻嵐山に来たのは、教員を始めて3年目になる春でした。大妻嵐山を選んだ理由は2つあります。1つは理科教育に力を入れている女子校という路線が、私が教員を志したきっかけとマッチしていたことです。教員になったら教科教育で勝負したい、教科教育で進学実績を出したいと、強く思っていました。そしてもう1つは、大妻女子大の附属校であることです。私は千代田区にある大妻中学校・高等学校を卒業しました。中高時代に教わった大妻コタカ先生の教えは、今でも自分の核となっています。コタカ先生の教えを同じくするこの学校に縁を感じました。

自己理解に欠かせないのが「学問」です

科学技術の進歩は、人や物の国境を越えた物理的移動を可能にしました。これにより異文化の相互交流が生じ、世界の至る所で人種や国籍が多様化していきました。その結果、多様性の受容を重点化する気運が今、世界中で高まっています。多様であることに寛容な社会では、誰もが「自分らしく」生きることが可能です。確かに、個性を尊重し合い、自分らしく自由に生きることができる社会は理想的です。しかし、「自分らしく」生きるためには、まず「自分らしさ」とは何かを理解しなければなりません。自分とは何か。自分を形作るものは何か。自分は何がしたいのか。このような深い自己理解の追究の先に、多様な社会で生きる本当の意味での価値が見えるのだと私は思います。そして、その自己理解に欠かせないのが「学問」です。

必死になって考えるプロセスを楽しめる人になってほしい

生き方に正解はありません。だから私たちはより良く生きるためにはどうすれば良いかを考えます。答えのないことを、分からないことを必死になって考えます。大妻嵐山生には是非、このプロセスを楽しいと思える人になってほしい。そして、学校生活を通して自分が生涯かけて学びたいと思えるものを見つけてほしいです。そのために、私ができることは、一人でも多くの生徒に化学の面白さを伝えることができる授業を目指すことです。

生命の神秘や尊さ、
生物の面白さを伝えたい

お茶の水女子大学と同大学附属館山臨海実験所で「ヒトデの発生学」を研究。
田渕先生の授業では、生徒たちは同実験所から送られてくるウニの卵を受精させ、「マイウニ」としてポケットに入れて持ち運びながら発生過程を観察しています。

難題に挑戦できるタフでしなやかな女性に

生徒には、どんな難題にも挑戦する姿勢を持った、タフでしなやかな女性に成長してほしいと願っています。
特に、科学的な見方を身に付け、論理的に物事を考え問題解決に向かう姿勢を育んでほしいと思います。また、私は生物が専門なので、特に生命倫理観についても高められるようあらゆる題材の中で触れ、豊かな母性を育みたいと思っています。

将来に役立つ実験のレポートに力を入れています

中学生は特に実験中心の授業を心がけ、本物に触れながら発見する喜びを大切に指導しています。また、豊かな自然を生かして、多くの動植物に触れることで、広く環境を保全する心や生命倫理観を育んでいきます。
実験では、レポートを課し、目的、手法、結果、考察をまとめ、論理的に表現する力を養っています。これは、文系・理系問わず将来的に大変重要となる力です。実際に国際系に進学した生徒が、大学でのレポート課題を書く際に、理科でのこの経験がとても役立ったと言ってくれました。高校生には、生物についての知識だけではなく、生命のもつ神秘や尊さも伝えられるよう授業を組み立てています。何よりも私自身が感じている生物の面白さについて伝えたい、その一心で授業をしています。その面白さに共感してくれ、将来の進学分野に選んでくれる生徒もいたりします。
授業で扱う問題については、学習した単元ごとに、少し背伸びすると解ける難易度の入試問題を解くことにしています。「これが分かるとこんな問題が解ける!」という経験を通して、得た知識の活用方法や思考方法を身に付けるとともに、大学入試問題への抵抗感をなくし、自信をつけることができていると思い