この4月、小雨の降る中、エノキの葉に付けたオオムラサキの幼虫が蛹となり、それが羽化し蝶になりました。そのうちの2頭が放蝶の時を迎えました。中学1年生は大妻の森までオオムラサキが入ったカゴを大切に持っていきました。

カゴを開けると1頭は元気良く飛び出しましたが、もう1頭はなかなか飛びたちません。生徒たちも理由が分からず不思議に感じていました。

生徒の1人が両翼の大きさの違いに気が付き、先生に質問しました。先生からは『原因は蛹をエノキの木に移す時に、10センチくらいの高さから落ちてしまったからかもしれないね』とヒントをもらいました。

羽の大きさを比べると1ミリ~2ミリの差がありました。この差は見過ごしてしまう差です。この蝶の一生懸命飛ぼうとしている様子を見ながら、とべとべと応援する生徒もいました。

人間で言えば10センチの高さは身長に比べれば大した高さではないけれどきっとオオムラサキには大きな衝撃があったのでしょう。オオムラサキの蝶は森のファイターと呼ばれるほどたくましいのですが、幼虫やサナギはとても繊細です。丁寧に大切に育てなければいけないことを生徒たちは学びました。

本日飛べなかったオオムラサキは理科室で大切に育てることにしました。
中学2年生の先輩達が採集したオオムラサキの幼虫を、中学1年生の生徒たちが教室や屋外で飼育し観察し、また次の学年に繋げていく。オオムラサキの飼育は、生徒たちに【命の大切さ】と【なぜ?】と思う心と科学する機会を与えてくれます。

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羽化の様子