12月3日、「コタカ先生を偲ぶ日」に校内放送した、生徒会長(高校2年 村松 美優)からのメッセージをご紹介いたします。
皆さんは、今から約1ヶ月後の1月3日は、何の日かご存知ですか?
その日は大妻学院の創始者である、大妻コタカ先生の命日です。本校では冬季休業中になるため、毎年その一カ月前の12月3日を「コタカ先生を偲ぶ日」としています。
私はコタカ先生の本を読み、中学の頃にはコタカ先生の生涯を英語劇として演じた事により、コタカ先生が残して下さった言葉だけではなく人柄についても知ることができました。この会を通して、皆さんもコタカ先生からの教えをもう一度胸に刻む良い機会になればと思います。
さて、今回私は「自己犠牲の心」についてお話します。
コタカ先生は「誰かがやらねばならないのなら、犠牲を払ってでも自分がそれを引き受ける」という信念を持っていました。コタカ先生は、家庭の事情などで進学できない子供のために校内に寄宿舎を建てて住まわせ、学費の足しになるようにと経済的支援などもしました。しかも、手元に余裕があれば全て学院のために投じたそうです。
「自己犠牲の心」と聞いて、皆さんは何を考えますか?
この言葉はマイナスな意味に捉えられがちですが、実際は優しさと誠実さに溢れた意味のある言葉です。コタカ先生はその心を持っていたからこそ数々の困難を乗り越え、それをさらなる発展の礎としていきました。
私自身大切なのは、困難なことから背を向けることなく正面から向きあい、それを自分の原動力に変えることだと思いました。
コタカ先生を偲ぶ日を機に、「自己犠牲の心」を思い出し、どんな場面でも人を思いやる気持ちを持って生活していけたらいいなと思います。皆さんもこの会をきっかけに、普段から人を思いやれているかどうかを見つめ直してみましょう。
最後になりますが、図書館にコタカ先生についての本がありますのでぜひ手に取ってみてください。
ご清聴ありがとうございました。