Otsuma Ranzan Junior and Senior High School

校長よりメッセージ

「だから、大妻嵐山」
…大妻の志に集う君たちへ…

学祖・大妻コタカ先生の言葉から、本校の目指す学校像を探る。
「なぜ、大妻嵐山」なのか。君たちにも、自身のテーマとして自らに問いかけ続けてもらいたい。

大妻コタカ先生は、「女子も自ら学び、社会に貢献できる力を身につけ、その力を広く世の中で発揮していくことが女性の自立につながる」と確信していた。
大妻嵐山の志はこうしたヒューマンスキル(人間力)に尽きるだろう。
本校で身につけるヒューマンスキルとは、社会で生きていくために「社会に必要とされ、自立した個人として生きる」人間力である。
コタカ先生は、ずっとこうした人間力の大切さを問いかけ続けてきた。
こうした思いが110余年、大妻の伝統として脈々と今に受け継がれている。

国は2003年、人間力とは「社会を構成し、運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」と定義した。
また、世界的企業であるトヨタは個人の職能評価の基準に「人間力」を加えた。
先行き不透明な時代、社会であるがゆえに、「人間力」は個人が自立し、社会で生きていく上で重要な能力であり、これからの時代に必要とされる力であると言えるだろう。

110余年にわたる大妻の志に集う君たちに伝えたい。
大妻嵐山で培われるヒューマンスキルは、相手をリスペクトする思いやり、自分はできていないことを理解し、学び成長しようとする努力などが求められるマインドである。
そして、本校で学ぶ君たちは、大妻嵐山生としての自覚と責任とともに、こうしたマインドをもって決して「勉強はできるが残念な人」になることはないだろう。
“誰かのために”といった「貢献意識」と相手の意見を丁寧に聞いて「謙虚に学ぶ姿勢」をもつ「社会でできる人」となることを確信している。
だからこそ、大妻110余年の志に集う君たちには、本校で学んだ自身の誇りとして持ち続けてもらいたい。「だから大妻嵐山」と。

校長 榎本 克哉

教育理念

校訓

「恥を知れ」

これは決して他人に対して言うことではなく、あくまでも自分に対して言うことです。
人に見られたり聞かれたりしたときに、恥ずかしいようなことをしてはいないかと、自分を戒めることなのです。
自律心の根本にあるものは、相手に対する尊敬であり、思いやりのある心です。
その心が形となったものが礼儀であり、自分が日々受けている多くの恩恵に感謝する心にも通じています。

建学の精神
学芸を修めて人類のために
Arts For Humankind

何のために学ぶのか。自分を学問的、人間的に鍛え、国際社会や地域、家庭において、
自らの使命を果たし、人類に貢献するためと心得ましょう。

教育目標
  • 自らを厳しく律し、他者を思いやる生徒
  • 広い教養と知性を身につけ、社会に貢献しようとする高い志をもつ生徒
  • 健やかな心身と国際的視野を持ち、論理的に考え適切に表現できる生徒
校章の由来

本校の校章は大妻家の家紋に梅花を図案化したものです。丸は円満な女性の心を、糸巻は技芸を表し、女性にとって、生活技術の大切なことを意味しています。中央の梅は古来、蘭、菊、竹と共に四君子と称されて、その高潔、淡泊な美が愛されて来ました。また、晋の武帝の故事によれば「好文則梅開・廃学則梅不開」とあり、学問愛好の木(好学木)といわれています。

この梅花のような精神と、好学の精神を心としたいと念願し、これを表現しました。

歴史・沿革

大妻学院の歴史をご紹介します

本校の学祖・大妻コタカが、大妻女子大学の前身である私立大妻技芸伝習所を設置したのが、1916年(大正5年)のこと。以来、大妻学院は、日本における女性の自立への歴史とともに歩んできました。創立以来、変わらないその理念は、専門的な知識と技能を身につけ、豊かな人間性も備えた女性を育てること。これが、大妻女子大学から大妻嵐山中学校までを貫いている伝統と信頼の教育です。この大妻のスピリットを受け継ぎながら、社会へと巣立った卒業生は、すでに11万人を超えています。自らの道を切り拓き、信念をもって未来を創造していく女性たちを、大妻はこれからも支援していきます。

創設者 大妻コタカ

大妻コタカは、1884年(明治17年)、広島県の農家に6人兄弟の末子として生まれました。上京して和洋裁などを学んだ後、小学校教員などを経て、1908年(明治41年)に、24歳で裁縫・手芸を教える私塾を開きました。これが今日の大妻学院の出発点です。大妻技芸学校(大妻女子大学の前身)を設立して本格的な学校教育の道へ入って以来半世紀。先生は常にわが国女子教育界の先頭に立ち、幾多の困難とたたかいながら女性の社会進出への道を切り開いて来ました。その生い立ちからも分かるように、先生は実に庶民的で、その気さくな人柄は多くの人から愛され慕われました。厳しさの中にも愛情あふれる先生の言葉は、学生はもちろん、周囲の人々にも大きな感銘を与えました。先生の教えは、数多くの卒業生や在校生によって、今もなお大妻精神として息づいているのです。

>大妻コタカの言葉「らしくあれ」

プロフィール
大妻コタカ

大妻コタカ(1884~1970)
広島県世羅郡三川村(現・甲山町)出身。わが国女子教育の先駆者で明治・大正・昭和の三代にわたり活躍。教育への多大な功績により藍綬褒章・勲二等瑞宝章等を受章。昭和45年没(享年85)。

沿革
明治41年(1908年)
大妻コタカ、裁縫・手芸の私塾を開設
大正5年(1916年)
私立大妻技芸伝習所設置(各種学校)
大正8年(1919年)
私立大妻実科高等女学校併設
大正10年(1921年)
私立大妻実科高等女学校を4年制の私立大妻高等女学校に組織変更
昭和24年(1949年)
大妻女子大学設置
昭和42年(1967年)
嵐山女子高等学校開校
昭和47年(1972年)
校名を大妻女子大学嵐山女子高等学校と改称
平成7年(1995年)
校名を大妻嵐山高等学校と改称
平成15年(2003年)
大妻嵐山中学校開校
平成20年(2008年)
大妻学院創立100周年を迎える
平成25年(2013年)
学校法人誠美学園と学校法人大妻学院が合併

安全・安心への取り組み

1. 登下校通知配信メール

登校、下校の状況をシステムで管理・把握し、自動メール配信で各家庭にお知らせします。

2. 大妻嵐山ソーシャルメディアポリシー

ネットやSNS上のトラブルから生徒たちを守るため、学校の指導方針を策定し、それにしたがって指導しています。

3. 災害時対応備蓄

万一の事態に備え、生徒や教職員全員分の食品や飲料水などを保管しています。

■備蓄品内容(生徒一人分)
・マジックライス4食分
・クッキー・クラッカー類3~4袋
・水2.5リットル
・その他、防寒・衛生グッズ、携帯トイレなど
※年度によって備蓄品の中身は若干異なります。
4. 登校指導、バス乗車指導

教員等による定期的な校内・校外指導を定期的に実施しています。

5. カウンセラーによる教育相談体制

学年ごとの方針を立て、養護教諭やカウンセラー等と連携した支援をおこなっています。さまざまな悩みや相談、カウンセリングなども随時受け付けています。

6. 避難訓練・安全教室の実施

万が一に備えて、全学年で避難訓練・安全教室等を定期的に実施し、正しい情報や正しい行動を身に付ける機会を設けています。

施設・環境

カフェスタイルの図書室が人気です

図書室・進路指導室・職員室の3つの機能が一体化した「learning commons & library」として生まれ変わりました。

図書館
IT環境が整った明るく開放的な理科実験室

ガラス貼りの第1、第2理科室は明るく開放的で、これらの実験室で様々な実験・観察を行って、論理的思考力を高めます。

全教室に電子黒板を導入

全教室に電子黒板が導入されています。授業ではiPadやデジタル教科書を使用します。ビジュアルを駆使した授業はより生徒の理解度を高めます。

絵画作品・書道作品の展示

校内には美術部・書道部OG・現役生の作品や卒業生寄贈の絵画が多数飾られており、日々芸術への理解を深めています。

大妻嵐山の様々な施設
大妻嵐山周辺のご案内

国立女性教育会館(ヌエック)

本校から徒歩圏内にある宿泊研修施設です。ここで学習合宿や、国際交流会などの校外行事も行われます。

蝶の里公園

国蝶・オオムラサキの自然生息地として有名です。こちらの保護活動に本校も参加しています。

鎌倉街道・県立嵐山史跡の博物館

鎌倉時代から続くその歴史を概観できる博物館です。

嵐山渓谷

昭和初期、林学博士・本多静六博士が、京都の嵐山(あらしやま)のようだと槻川の景観を賛美し、この地が嵐山(らんざん)と名付けられました。春には桜も咲き誇る、生徒にも身近な散策スポットです。

学校評価シート

アドミッションポリシー

本校は、学祖・大妻コタカの精神を引き継ぐ大妻女子大学の附属校です。

「学芸を修めて人類のために ~Arts for Humankind~」を建学の精神に掲げ、4つの力(探究する力、表現する力、感じる力、自ら学ぶ力)を身につけ、社会に貢献できる自立した女性の育成を目指しています。

生徒のニーズに応じて、手厚くきめの細かい学習指導、生徒指導、進路指導を展開し、他者を思いやる心の育成と生徒の高い志の実現を応援し続けます。

常に探究心や向上心を持ち、自らの夢や目標に向かって地道に粘り強く努力を続ける生徒を求めます。

  1. 自ら進んで勉学に励み、常に学校生活を前向きに送り、夢に向かって粘り強くチャレンジする生徒
  2. 学校生活(学級活動、学校行事、部活動等)に積極的に取り組み、入学後も活動を継続する意志を持った生徒
  3. 自分を律し、他者を思いやる心を持った生徒
  4. 常に科学的な興味関心を深め、物事を多角的に見ようとする意欲のある生徒
  5. コミュニケーション能力(特に英語による)の向上に努め、将来国際社会において活躍しようとする意欲のある生徒

■入学試験で問いたい力
・今後の学習の土台となる基礎学力
・思考力・判断力・表現力