Otsuma Ranzan Junior and Senior High School

校長よりメッセージ

「学芸を修めて人類のために」生涯を通じて能動的に学び続ける。
その先に、社会で生き抜く力が備わる。

「自立した女性となって、自信を持って生きていってほしい」

それが私たち、本校の教職員一同の願いです。そのための力を身につける場が、大妻嵐山中学校・高等学校です。

私たちを取り巻く環境は、今までに経験したことのないほど急激に変化しています。価値観までもが大きく変わりつつある昨今。常に世の中の変化を感じ、自らの手で夢を切り拓いていくために必要なのは、学び続ける姿勢です。その礎をつくるのが本校です。

まず、女子校であることのメリットをお話ししましょう。ある一定以上に力のある女子生徒は、中学校から高校までの期間は、女子だけの環境、つまり女子校に在籍していた方が間違いなく伸びます。これは、私が教員として共学校、女子校の両方を歩んできた長年の経験から実感したことです。中学生以上になると異性の目を気にして、自分の中でブレーキをかけてしまうことがあります。

 

しかし、同年代の異性がいない女子校は、飾らずに思い切り自分を出し切ることができます。あらゆる場面で自分自身を出し切って挑戦しているうちに、どんどん力が伸びていきます。分かれ目は、まさに中学から高校にかけての今です。女子校を選択することは、お嬢様の力を存分に伸ばすスタート地点に立つことを意味します。

 

なぜ、学ぶこと、学び続けることが必要なのでしょう? それは「学芸を修めて人類のために」という大妻コタカ先生の言葉であり、本校の建学の精神に集約されます。自らの学びは、自分だけのものではありません。より良い社会をつくることに直結しています。このことを忘れずに、みなさんには、ぜひ大妻嵐山で「自学自習力」を身につけてほしいと思います。学び続ける源は、自分で能動的に学ぼうとする「自学自習」の姿勢です。これが身についていないと、将来、本当の意味での「伸び」は期待できません。自学自習の姿勢を身につければ、一生、何からでも誰からでも学ぶことができます。

 

これほど大切な「自学自習」ですが、すぐに身につくものではありません。それには、周りの環境、将来の明確なビジョン、経験豊富な教員による適切な学習のサポートが欠かせません。本校は、熱心で面倒見のよい教員に確固たる自信を持っています。その教員たちが、最初は大妻スタンダードの予習・復習をはじめ、時間の管理や勉強の仕方をしっかり教えます。本校の教員は生徒一人ひとりの個性や特性を把握し、それぞれに合った導き方をするエキスパート揃いです。また、日々の様子や学習状況は、校長である私自身も把握しています。丁寧過ぎると思われるかもしれませんが、これはみなさんが自分の力で羽ばたくために必要不可欠なのです。

 

羽ばたき出す時期は、一人ひとり違います。大空を飛ぶために充分な体力と技術が備わってきたと判断したタイミングで、みなさんの一番近くにいる教員が、みなさんの自立を促します。生徒自身も気付かないほど自然に、自学の道を歩み出せるように導いていきます。自信を持って堂々と、目標へ向かって力強く羽ばたく自分の姿を想像してみてください。ワクワクしてくるでしょう。これだけ教育の根本から取り組んでいる学校は他にはないと自負しています。生徒に寄り添い、誰一人として取り残さない教育は、このような教育方針やカリキュラム、学習・進路・生徒指導体制や、充実した施設・学習環境など、それらすべてが揃っている本校だからこそ実現できるものです。

 

どうぞ、本校に一度足を運んでみて、ご自身の目で確かめてください。「あなた自信もまだ気付いていない」たくさんの魅力を秘めているみなさんに会えることを、教職員一同、心から楽しみにしています。生涯につながる学びへの第一歩を、私たちとともに本校で踏み出しましょう。

校長 井上正美

教育理念

校訓

「恥を知れ」

これは決して他人に対して言うことではなく、あくまでも自分に対して言うことです。
人に見られたり聞かれたりしたときに、恥ずかしいようなことをしてはいないかと、自分を戒めることなのです。
自律心の根本にあるものは、相手に対する尊敬であり、思いやりのある心です。
その心が形となったものが礼儀であり、自分が日々受けている多くの恩恵に感謝する心にも通じています。

建学の精神
学芸を修めて人類のために
Arts For Mankind

何のために学ぶのか。自分を学問的、人間的に鍛え、国際社会や地域、家庭において、
自らの使命を果たし、人類に貢献するためと心得ましょう。

教育目標
  • 自らを厳しく律し、他者を思いやる生徒
  • 広い教養と知性を身につけ、社会に貢献しようとする高い志をもつ生徒
  • 健やかな心身と国際的視野を持ち、論理的に考え適切に表現できる生徒
校章の由来
校章

本校の校章は大妻家の家紋に梅花を図案化したものです。丸は円満な女性の心を、糸巻は技芸を表し、女性にとって、生活技術の大切なことを意味しています。中央の梅は古来、蘭、菊、竹と共に四君子と称されて、その高潔、淡泊な美が愛されて来ました。また、晋の武帝の故事によれば「好文則梅開・廃学則梅不開」とあり、学問愛好の木(好学木)といわれています。

この梅花のような精神と、好学の精神を心としたいと念願し、これを表現しました。

歴史・沿革

大妻学院の歴史をご紹介します

本校の学祖・大妻コタカが、大妻女子大学の前身である私立大妻技芸伝習所を設置したのが、1916年(大正5年)のこと。以来、大妻学院は、日本における女性の自立への歴史とともに歩んできました。創立以来、変わらないその理念は、専門的な知識と技能を身につけ、豊かな人間性も備えた女性を育てること。これが、大妻女子大学から大妻嵐山中学校までを貫いている伝統と信頼の教育です。この大妻のスピリットを受け継ぎながら、社会へと巣立った卒業生は、すでに11万人を超えています。自らの道を切り拓き、信念をもって未来を創造していく女性たちを、大妻はこれからも支援していきます。

創設者 大妻コタカ

大妻コタカは、1884年(明治17年)、広島県の農家に6人兄弟の末子として生まれました。上京して和洋裁などを学んだ後、小学校教員などを経て、1908年(明治41年)に、24歳で裁縫・手芸を教える私塾を開きました。これが今日の大妻学院の出発点です。大妻技芸学校(大妻女子大学の前身)を設立して本格的な学校教育の道へ入って以来半世紀。先生は常にわが国女子教育界の先頭に立ち、幾多の困難とたたかいながら女性の社会進出への道を切り開いて来ました。その生い立ちからも分かるように、先生は実に庶民的で、その気さくな人柄は多くの人から愛され慕われました。厳しさの中にも愛情あふれる先生の言葉は、学生はもちろん、周囲の人々にも大きな感銘を与えました。先生の教えは、数多くの卒業生や在校生によって、今もなお大妻精神として息づいているのです。

プロフィール
大妻コタカ

大妻コタカ(1884~1970)広島県世羅郡三川村(現・甲山町)出身。わが国女子教育の先駆者で明治・大正・昭和の三代にわたり活躍。教育への多大な功績により藍綬褒章・勲二等瑞宝章等を受章。昭和45年没(享年85)。

沿革
明治41年(1908年)
大妻コタカ、裁縫・手芸の私塾を開設
大正5年(1916年)
私立大妻技芸伝習所設置(各種学校)
大正8年(1919年)
私立大妻実科高等女学校併設
大正10年(1921年)
私立大妻実科高等女学校を4年制の私立大妻高等女学校に組織変更
昭和24年(1949年)
大妻女子大学設置
昭和42年(1967年)
嵐山女子高等学校開校
昭和47年(1972年)
校名を大妻女子大学嵐山女子高等学校と改称
平成7年(1995年)
校名を大妻嵐山高等学校と改称
平成15年(2003年)
大妻嵐山中学校開校
平成20年(2008年)
大妻学院創立100周年を迎える
平成25年(2013年)
学校法人誠美学園と学校法人大妻学院が合併

安心・安全への取り組み

1. 登下校通知配信メール

登校、下校の状況をシステムで管理。メール配信によってご家庭にお知らせします。

2. 大妻嵐山ソーシャルメディアポリシー

ネット上のトラブルから生徒たちを守るため、学校の指導方針を策定し、それにしたがって指導しています。

3. 災害時対応備蓄

万一の事態に備え、生徒や教職員全員分の食品や飲料水などを保管しています。

4. 登校指導、バス乗車指導

教員による、定期的な校外指導を実施しています。

5. カウンセラーによる教育相談体制

学年ごとの方針を立て、養護教諭・カウンセラー等と連携した支援をおこなっています。カウンセリングも随時受け付けています。

施設・環境

カフェスタイルの図書館が人気です

図書館・進路指導室・職員室がリニューアルされ、その3つの機能が一体化したlearning commons & library として生まれ変わりました。

図書館
IT環境が整った明るく開放的な理科実験室

化学分野中心の第1理科室、生物・地学分野中心の第2理科室、物理分野中心の第3理科室(アクティブラーニングスタジオ)、これらの実験室で様々な実験・観察を行って、科学的思考力を高めます。

理科実験室
全教室に電子黒板を導入

全教室に電子黒板が導入されています。授業ではタブレットやデジタル教科書を使い、ビジュアルを駆使した授業はより生徒の理解度を高めます。

絵画作品の展示

校内には美術部OB・現役生の作品と卒業生寄贈の絵画が多数飾られており、日々芸術への理解を深めています。

大妻嵐山の様々な施設
大妻嵐山周辺のご案内

国立女性教育会館(NWEC)

本校から徒歩圏内に聳え立つ、大きな施設です。ここで学習合宿や、国際交流会などの校外行事も行われます。

蝶の里公園

国蝶・オオムラサキの自然生息地として有名です。こちらの保護活動に本校も参加しています。

鎌倉街道・県立嵐山史跡の博物館

鎌倉時代から続くその歴史を概観できる博物館です。

嵐山渓谷

昭和初期、林学博士・本多静六博士が、京都の嵐山(あらしやま)のようだと槻川の景観を賛美し、この地が嵐山(らんざん)と名付けられました。春には桜も咲き誇る、生徒にも身近な散策スポットです。

学校評価シート

アドミッションポリシー

本校は、学祖・大妻コタカの精神を引き継ぐ大妻女子大学の付属校です。

「学芸を修めて人類のために」を建学の精神に掲げ、「らしくある」ために4つの力(探究する力、表現する力、感じる力、自ら学ぶ力)を身につけ、社会に貢献できる自立した女性の育成を目指しています。

生徒のニーズに応じて、手厚くきめ細かい学習指導・生徒指導・進路指導を展開し、他者を思いやる心の育成と、生徒の高い志の実現を応援し続けます。

常に探究心や向上心を持ち、自らの夢や目標に向かって地道に粘り強く努力を続ける生徒を求めます。

  1. 自ら進んで勉学に励み、常に学校生活を前向きに送り、夢に向かって粘り強くチャレンジする生徒
  2. 学校生活(学級活動、生徒会活動、部活動等)に積極的に取り組み、入学後も活動を継続する意志を持った生徒
  3. 自分を律し、他者を思いやる心を持った生徒
  4. 常に科学的な素養を深め、物事を多角的に見ようとする意欲のある生徒
  5. コミュニケーション能力(特に英語による)の向上に努め、将来国際社会において活躍しようとする意欲のある生徒

■入学試験で問いたい力
・今後の学習の土台となる基礎学力
・幅広い思考力・判断力・表現力