Otsuma Ranzan Junior and Senior High School

  • 英語
  • 国語
  • 数学
  • 社会
  • 理科
  • 音楽
  • 美術
  • 体育
  • 情報

Art 美術

色感、造形力を高めれば、
問題解決の感度も高まっていく。

美術の授業では、写実的デッサンやイメージの表現化を通じ、
人が本来持っている感性を引き出します。
さらに、独りよがりではなく
人の共感を得られる絵画や立体に取り組み、
あらゆる教科の基盤となる問題解決の感度を高めていきます。

制作中心の授業で表現力を磨く

大妻嵐山の美術の授業は絵画や立体などの作品制作を中心に進めています。1学期に1作を創り上げ、表現力を次第に高めていくことで、学年が高くなると見違えるほどの作品のレベルに到達します。

絵画は現代技法を駆使してイメージを表現する

表現したいという思いも、技法がともなわなければ形になりません。授業では、ボカシ、ドロッピング、スパッタリングなどの現代技法も積極的に取り入れ、表現技法のひきだしを増やしていきます。

できあがった作品を公募展に出展する

大妻嵐山の美術の授業は、多くの人の共感が得られる作品づくりを基本にしているため、授業や部活動ででき上った美術作品は、できる限り外部の公募展に応募するようにしています。これまで読書感想画コンクール、全日本学生美術展、高校生国際美術展をはじめ、各種のポスターコンクールなどに多数入選しています。

東京国立博物館で一流の芸術作品を鑑賞する

表現力を磨くには鑑賞することも大切です。中学生は大妻女子大学の訪問の日の午後に全員で、上野の東京国立博物館で美術鑑賞をおこないます。世界的な芸術家の作品との出会いは、生徒の感性を刺激してくれます。

授業で磨いた表現力を文化祭・体育祭の意匠で発揮

授業で身につけた表現力は、文化祭の創造性あふれるアーチ、体育祭のはっと目を引く応援デコレーションなど、校内のさまざまなイベントで発揮されています。

美術は人の共感を得ていく、共感的で協働的な営みです。

絵画や立体を制作することは独りよがりなものと勘違いされることもありますが、本来は人の共感を得ていく、共感的で協働的な営みです。
大妻嵐山の美術の授業は、1学期に1作を基本として、絵画や立体の制作を中心に進めていきます。
まず最初は、自分の感性を表現することに尻込みしがちな気持ちを解き放ち、自由な表現への一歩を踏み出すことから始めます。

そして、次第に写実的なデッサンから、ボカシやドロッピング、スパッタリングなどの現代的な技法を取り入れ、自分の心にあるイメージを表現していくことに取り組んでいきます。
自分のイメージを形にするのは、どのような素材や技法が使えるか。
それを考えることは、課題解決のアプローチそのものでもあり、右脳を鍛えつつ課題解決の感度を高めていきます。

重視しているのは、一人ひとりが作品の完成度を高め、しっかりと仕上げていくこと。
上級生になるほど完成度が高まっていきますが、それは人としての成長そのものを表現しています。
完成した作品は校外の公募展示会に積極的に応募し、評価を得ることでさらなるモチベーションアップに結び付けています。

また、美術系大学やデザイン系学部に進む生徒に対しては、制作だけでなく色彩学や現代的技法の知識などを含めた専門的な内容もしっかりと指導していきます。

美術で身につける力

誰もが持っている
未知なる可能性に気づいてほしい

東京芸術大学美術学部絵画科で日本画を専攻。
卒業後、現在まで創作活動を続け
個展も定期的に開催されています。
授業では、生徒の表現したいという思いを引き出し、
そのための技法をしっかりと教えています。

「表現できない」という壁を乗りこえよう

すべての教科・学びは根源のところでつながっています。生徒には、人間が生きていく上で、より豊かな時を過ごすために、あきらめないで地道に学びを重ね、誰もが平等に与えられている人生の生の喜びに向かって進んで欲しいと思っています。
美術教科では右脳をより高める「問題解決の感性の角度」に特化したデッサン(目で見たものを正確に捉え、形として平面に表現する)や、イメージ画(頭の中で考え、イメージしたものを色彩とともに的確に表現する)などに重きを置いています。
技法を習得していない段階では、正確な形の表現が難しく、イメージしたとおりの表現ができないという壁に最初に出会いますが、その意識を和らげるような技術指導、アドバイスを丁寧に行っています。

身につけた観察力・感覚は一生後退することはありません

中学、高校の生徒は自分で考えているよりも素晴らしい、未知なる可能性を多分に持っています。でも多くの場合、そのことに気が付いていません。
授業で作品枚数を重ねていくと、過去の自分の作品を目の当たりにした時、自分が気が付かないうちに高いレベルの表現が出来ていることに感動を覚え、驚く生徒が多くいます。
観察力・感覚が高まったからで、そのレベルが後退することは決してありません。
そんな生徒をこれまでたくさん見ることができたこと、これからも見続けられることが、美術教師としての喜びでもあります。