Otsuma Ranzan Junior and Senior High School

 

進路指導

一人ひとりに最適の進路を
一緒に考え、
一緒に創りだします。

大妻嵐山では生徒たちが自分に最適の進路を見いだし、
その進路の実現を強力にバックアップできる指導体制を確立してきました。
高校では進学目的別に、難関国公立大学(お茶女・筑波等)と最難関私大(早慶上理等)を目指す
「特別進学コース」、公立大学と難関私大(MARCH等)を目指す「総合進学コース」、
大妻女子大学への内部進学や看護師などを目指す「大妻進学コース」3つのコースを設け、
それぞれの目的に応じた指導をおこなっています

高大接続(大学入試)改革への対応

AIなどのテクノロジーの進展、グローバル化や少子高齢化により、現代は大きな変革期に突入しています。

このような中、これからの社会で活躍するために必要となる能力が大きく変わり始めたことから、日本では学校教育が根本的に見直されています。そのため、2021年度入試からは、求められる学力も評価方法も入試問題も従来と大きく変わりました。

予測のつかない未来の社会において、さまざまな課題に対し、多様な人々と協働して解決していくことが必要な時代になっています。そのため、学校教育の現場においても、小・中・高校教育、大学入試、大学教育で「学力の3要素」の育成が重視・評価されています。

① どのように社会・世界と関わりよりよい人生を送るか(主体性・多様性・協働性)
② 何を理解しているか、何ができるか(知識・技能)
③ 理解していること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力)

学校教育の変化に伴い、大学入試もまた変化してきました。2020年度からは知識を活用する力を問う「大学入学共通テスト」が始まり、知識を覚えているかどうかを測る問題ではなく、学んだ知識を実践的に活用する力(思考力・判断力・表現力)が問われるようになりました。

また、一般選抜でも高校の「調査書」や「出願書類」等を活用する入試が増え、高校での学習状況や課外活動での主体的な取り組みを評価する入試が広がりを見せています。さらに、社会の変化に対応して大学・学部の学びも進化しています。多様化・複雑化が進んでおり、大学独自の選抜方法も増えてきました。

このような大学入試の変化には、社会環境の変化によって今までとは異なる力が求められるようになった背景があるのです。
大妻嵐山では、生徒たちにこれからの社会で求められる能力=大学入試改革で問われる能力をトータルに育成するために、あらゆる教科でアクティブラーニングを導入しています。生徒たちがお互いに対話しながら思考し、主体的・協働的に学んでいくことを通じて、大学入試改革にトータルに対応できる能力を育成するとともに、高校での多様で豊かな各種活動を蓄積し、個別大学での入学者選抜において示せる体制も整えています。

英語外部検定への対応

2020年の大学入試では、高校3年の4月から英語の各種外部検定の受検が必要になります。特に最難関大学、難関大学の受験においては英語力の早期の育成が不可欠です。このため大妻嵐山では、高校入学後2年間で外部検定試験受験力の完成を目指すプログラムを進めています。

その際の大妻嵐山の英語指導のキーワードは次の3つです。

1Seeing is believing.

英文法は、日本語説明を聞くより厳選英文を大量に見ることが大切です。入試を熟知した教員による厳選例文で学習すると入試に直結し、高校1年でも難関大の入試問題が解けるようになります。

2Reading is leading.

英語長文は、大学入試突破の王道です。しかし、ただやみくもに進めれば効果が上がるわけではありません。タイミングとレベルと語彙数の3つがポイント。これらを最適化して、リスニングと速読と精読+問題形式を組み合わせて学習するのが最も効果的です。
これらが適切におこなわれているケースはまれですが、大妻嵐山では指導法として確立し効果を上げています。

3Learning is moving.

Movingとは 「動くこと」「感動的な」という意味です。大妻嵐山の英語はもちろんアクティブラーニング中心で、頭と身体を動かしながら、感動的で記憶に残る授業をおこなっています。
しかも、これらすべてを大妻嵐山では、

1大学入試から逆算して計画を立てつつ、
2目の前の生徒の学力把握を正確に行い、
3高い志望の育成と、学習意欲の喚起を行いながら
4入試に向けて最適に組み合わせコントロールして指導しています

このような指導法が確立していることは、大妻嵐山の大きなアドバンテージとなっています。

大妻女子大学への進学

大妻女子大学は関東エリアの女子高校生を対象とした「志願したい大学」ランキングで、女子大学の中で4年連続1位を獲得しました。また、文系の女子高校生を対象とした同様のランキングでも4年連続1位となっています。(いずれもリクルート進学総研による高校3年生対象の「進学ブランド力調査2018」)。

この人気の高い大妻女子大学の附属校である大妻嵐山は、4年制大学85人、短大8人の推薦枠があり、毎年この推薦入試で多くの生徒が内部進学しています。
また、附属校だけに認められる特別推薦入試では、大妻女子大学「合格内定者」の状態のまま、他大学受験に挑戦できます。この制度を活用して、難関大学に挑戦する生徒も毎年、少なくありません。

大学進学実績

2023年度(令和5年度)進路実績として  ※2024年4月1日時点

 

卒業生

T.T.さん(平成25年度卒業)

研究と実践を結びつけられる仕事を目指しています

大妻嵐山を平成25年度に卒業し、現在、慶應義塾大学で研究員として社会学を学んでいます。「望ましい開発とは何か」をテーマにジェンダー学を通して研究をしています。
この研究で面白いと感じるのは、既存の開発について実際に現場に足を運んで見て感じられることと、より良い方法について様々な先行研究を通して考えられることです。それらの作業によって、理論が実践に繋がる瞬間はとても嬉しいです。
反対に難しいのは、現実と向き合うことです。開発の現場には、辛い現実がたくさんあります。その困難に直接向き合うのはとても辛いですし、何が正解なのか分からなくなることがあります。
でも、将来はこの研究を活かして、アカデミックの世界と開発現場を結び付けられる仕事に就きたいと思っています。どちらの立場から自分が関わるか未定ですが、極力現場に近いところで働き、誰もが既存の価値観に縛られることなく生きられる社会づくりに貢献したいと思います。
私が今のような方向を目指すきっかけは、大妻嵐山でイギリスに語学研修に参加したことです。それがきっかけで海外で働きたいと思い始めました。その後、英語国際同好会に所属し英語即興ディベートを始めたことで、様々な社会問題について学ぶことができました。これらの経験をしたことで、大学で学ぶことに限定せずに興味関心を広げられたと思います。当時は、漠然と海外で働きたいと思っていました。今は、大学での学びを通して夢を具体化出来たと思います。きっと、夢に近づけていると思います。

大妻嵐山で自分の可能性は無限だと学びました

もう一つ大きかったことは、大妻嵐山で自分の可能性は無限だということを学んだことです。例えば、運動部に所属しながら英語国際理解同好会にも所属し、仲間たちと夢中で議論を重ね全国大会にも出場しました。同時に、文化祭実行委員や体育祭の応援団長も担いました。たくさんのことを同時並行してやりながら、受験勉強をするのは大変でした。最初の方はうまくいかなかったのですが、最後の最後まで応援し続けてくれた先生方と共に学んできた仲間のおかげで、無事に志望校に受かることが出来ました。
大妻嵐山の先生方は、挑戦を止めることはなく、やれるところまでとことんやるのを応援してくれます。この経験は今の私にとって、自分の境遇に関係なく、挑戦し続けられる自信になっています。

卒業生に質問
1現在、どんな職場でどんな仕事をされていますか。
現在、大学教員として自身の研究をしつつ、学生たちの講義や卒業研究の指導をしています。
2その仕事のやりがいは何でしょうか。
研究者としてのやりがいは、やはり、“まだ誰も知らないことを自分が一番に知ることができる” という点だと思います。さらには、その成果をまとめて、論文として世の中に発信することが出来たときは、とてもやりがいを感じることができます。
3その仕事の難しいところはどんなことですか。
沢山ありすぎて何からいえばいいかわかりませんが、研究は基本上手くいかないことの方が多いので、それをどう乗り越えていくかというのは本当に難しいです。
4その仕事をする上で、大妻嵐山で学んだことがどのように生きていると感じますか。
自然豊かな中のびのびと過ごし、教科書を覚えるだけでなく、当たり前なことに疑問を持つことが大事だと学んだと思います。それは現在の仕事のひとつである研究をするうえでとても大事なことだと思っています。
5仕事以外の生き方全般に関して、大妻嵐山で学んだことがどのように生きていますか。
自分の行動に責任を持つことを学び、社会生活をするうえでその重要性は体感しています。
6大学ではどんなことを学び、その学んだことが今の仕事にどのように役立っていますか。
大学では物理を学び、研究室では磁気工学を学びました。大学教員という仕事なので大学で学んだことは全て役にたっています。
7大妻嵐山で学んだことが、大学での学びにどのように役立ちましたか。
大学は学問をするところなので、そのベースにはもちろん学業は欠かせません。また、専門分野を学ぶのと同じぐらい教養が大事だということを社会に出て感じました。大妻嵐山では専門分野を学ぶ上でのベースとなる学業はもちろん、一般教養という部分でも役に立っていると思います。
8大妻嵐山に在校中に、熱心に取り組んだことを教えてください
(勉強でも、クラブ活動でも、それ以外でも)。
当時、進学クラスで3年間クラスのメンバーがほとんど変わらなかったので、友人との時間を大切にしていたと思います。
9大妻嵐山に在校しているときに、将来の夢は何でしたか。
今はその夢に近づきましたか。あるいは違う夢を抱くようになりましたか。
当時、将来の夢というのはなかったと記憶しています。ただ、純粋に「物理」のことを学びたい。という気持ちはあったので、そのために大学に行こうと思っていました。大学に行ってからも、その時々で自分の興味あることを選択していたら、今の仕事に辿り着きました。
10今後の夢や目標を教えてください。
正直、そんな大それた夢は抱いていませんが、一歩ずつ着実に研究を進めていくことだと思っています。