Otsuma Ranzan Junior and Senior High School

豊かな心とよりよく生きる力を育むために。「論語講座」開講

5月17日(金)、安岡定子先生をお招きして、今年第1回目の論語講座を実施しました。

大妻嵐山中学校・高等学校では、年3回学期ごとに論語講座を開講しています。講師は嵐山町に郷学研究所をお作りになり、昭和の時代に活躍された安岡正篤先生のお孫さんの安岡定子先生。企業経営者のための講座、また「傳通院寺子屋論語塾」、「斯文会・湯島聖堂こども論語塾」等で論語講義をなさっていらっしゃいます。さらに宮城県塩竈市や茨城県水戸市、京都府京都市など全国各地で23の定例講座を行い、幼い子どもたちやその保護者に『論語』の講義をされています。

本講座の目的は、

中学生は、大妻精神の礎となる論語の素読を通して、本校の道徳教育目標「他者を理解し、尊重する姿勢を養う・自らを見定めて、目標を実現するための努力を惜しまず、行動を厳しく律することができる強さを養う」の達成を図り、豊かな心とよりよく生きる力を育むこと。
高校生はさらに、こちらを用いてどのように生きていくのか?どのような人になるのか?を考える場

としています。
授業の冒頭に安岡先生から人は考えることが大切と説明があり、生徒たちに分かりやすく生徒の目線で例題を出したり、身近なことに置き換えて質問をしてくださいました。

論語には、『仁』という言葉がたくさん出てきます。仁に親しむ。これからもたくさんの人と出会います。
良き人物に出会うこと、困ったときに相談ができる人。そういう人に出会うためには、『自分がどういう生き方をするかがとても大切です。』と安岡先生は教えてくださいました。

また自分が困った時、近くに相談する人がいない時、良き言葉は自分が困ったときの一助けになるとも教えてくださいました。
言葉も磨きしっかり相手に伝えられ、正しい行いができる人が一番。
言葉が朴訥な人は誠実な行動を心掛けましょう。
言葉だけにならないように、行動が伴うように。心掛けることでその人の仁が育ちます。
そして、思いやりの気持ちを形に出すようにしましょう。言葉と行動が一致することがとても大切です。

論語素読は『聞く力』と心を養います。大妻嵐山では生徒たちと担任が、毎週1回素読を行っています。
次回は2学期に開催いたします。保護者の皆様のご参加も可能ですので、お待ちしております。また、入学希望のお嬢さんの保護者の皆さんもご希望があれば学校までお問い合わせください。