2024年5月11日(土)~5月17日(金)(現地時間)に、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスで開催された「リジェネロン国際学生科学技術フェア(Regeneron ISEF)2024」に日本代表として出場した中村風香さん(高校3年)が「文部科学大臣特別賞」を受賞することが決定しました。
ISEFは、世界各国から参加した高校生等が、個人またはチームで研究成果を競い合う国際的科学技術コンテストであり、今年は75回目を迎え、67の国・地域から1,699名の生徒が参加しました。
受賞タイトル
『Drawing a Picture in a Liquid! -Novel Photochromic System Using Methylene Blue Reduction with Ascorbic Acid-』
(液体に絵を描く!-アスコルビン酸によるメチレンブルーの還元を用いた新規なフォトクロミックシステム-)
中村さんは、青色色素であるメチレンブルーを、ビタミンC(アスコルビン酸)を用いて透明にした溶液に、青色の光を当てると溶液に線や絵を描くことができることを発見しました。
中村さんからのメッセージ
課題研究に取り組んだ1年間を振り返って
私は1年間の研究活動を通して、自分を大きく成長させることができました。あきらめずに続けることの大切さや、失敗を成功に変える力など、たくさんのことを学ぶことができ、消極的だった自分を変える大きなきっかけになりました。この1年間の経験は、この先さまざまな場面で役に立つと思います。中でもISEFは高校生のうちにしかできないとても貴重な経験で、行く前と後で世界が違って見えるぐらい、今までの人生で最大の出来事になったと感じています。研究活動がなかったら、1年間でここまで自分を成長させることは出来なかったと思います。1年間の私の活動を支えてくださった先生方には感謝しかないです。研究活動を始めて良かったなと心から思っています。
後輩へのメッセージ
私は研究活動を始めて後悔したことは一度もありません。勉強や部活動との両立など大変なことも多かったけど、それ以上に純粋に楽しくて、1年前、勇気を出して先生にお願いをしに行って本当に良かったなと思っています。なので、少しでも興味があったら、1歩踏み出してまずは先生に相談してみると良いと思います。学校生活で何か新しいことに挑戦してみたいという人にもおすすめです。1人が不安だったら、何人かで協力してやるのも良いと思います。普段の生活では得られないことをたくさん学べるし、その経験が間違いなく自分の武器になるので、是非いろいろな人に挑戦してみてほしいです。
夏には文部科学省への表敬訪問が行われる予定です。
中村さんおめでとう!