Otsuma Ranzan Junior and Senior High School

日立アクアテック様ご講演(高2修学旅行 事前学習)

高校2年生は、12月2日(土)からシンガポールへ修学旅行に行く予定です。
この修学旅行の大きな目的の一つは、「SDGs先進国のシンガポールに学ぶ」ことです。
1学期間は、総合的な探究の時間を使って、SDGsについて理解を深めてきました。

2学期からは、SDGs視点でシンガポールを見ることが総合的な探究のテーマとなります。
特に、水資源のないシンガポールにおいて、水政策は一大プロジェクトとなっていますが、その水環境の向上に貢献する事業をしていらっしゃるのが、日立アクアテックエンジニアリング社様です。

7月19日(水)Zoomを使って、シンガポール所在の日立アクアテックエンジニアリング社の風間様・井出様より、シンガポールの水事業についてご講演いただきました。
日立アクアテックエンジニアリング社様から、シンガポールの4つの水源(Four National Taps)政策はどのようなものか、多民族国家であるシンガポールで働くということ等、たくさんの興味深いお話しをうかがい、今後の探究の課題の種を見つける機会となりました。

事前に生徒から寄せられた質問に、
「シンガポールでは水問題の解決策として、NEWater政策がありますが、どうしても再生水と聞くと、なんだか不潔に思えてしまいます。
実際にシンガポールでは、NEWater政策はどのように受け止められているのか知りたいです。」
というものがありました。

科学的には、十分に清潔になった水ではありますが、やはりこの生徒と同じ思いを持つ人や、 文化・風習への配慮もあり、再生水は一度貯水池に戻し、自然の水の一部となってから再処理をして供給されるそうです。
「科学」だけでは割り切れない思いに、どのように応えていくか、これも科学技術の進む社会を生きる私たちの課題です。

日立アクアテックエンジニアリング様の事業活動はもちろん、シンガポールの先見性や発展に驚いたその夜のニュースで、
シンガポールのパスポートが日本のパスポートを抜いて、「世界最強」となったことが報じられました。
この辺りも、今後生徒の探究の課題にしてほしいと思います。

日立アクアテックエンジニアリング社の風間様、井出様、お忙しい中、ご講演ありがとうございました。

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生徒の感想

分離膜の種類によってろ過できるものが違うことにも驚きました。
そのほかにもシンガポールでは水がとても大切にされており、日本もその姿勢を見習うべきだと思いました。
水に関することではないですが、シンガポールでは女性の社会進出が進んでいることや一人当たりのGDPが日本よりも高いことを知りました。
日本はシンガポールから学ぶべきことがたくさんあることがわかりました。大変勉強になりました。

私は教育や福祉の仕組みなどに興味があるのですが、シンガポールの教育や福祉の特徴がすごく気になりました。
そしてなによりも、シンガポールへの修学旅行のイメージもより一層湧き、楽しみになりました。

今回、日立アクアテックさんの話を聞いてシンガポールは日本よりも多く水に対する取組みをしていて日本も見習った方がいいなと思いました。
また、シンガポールという国がさまざまな民族の人がいることで成り立っていて日本もさまざまな人と関わり合い、それぞれの文化の違いのいいところを見つけていくことが大切だと思いました。
また文化だけでなく、それぞれの宗教なども認め合うことが重要だと思います。

日立は電化製品のイメージが強かったけど、新たにこんなにも水に力を入れていることを知った。
自分も水について調べたことあるので、早く世界中に綺麗な水が行き届けたらいいなと思った。
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