Otsuma Ranzan Junior and Senior High School

高3・栗原さんが最優秀賞を受賞!日本顕微鏡学会「第1回中高生によるポスター発表」

6月2日(日)に日本顕微鏡学会主催の「第1回 中高生によるポスター発表会」が幕張メッセで開催され、高校3年の栗原理子さんが最優秀賞を受賞しました。

研究題目は「セイヨウミツバチの花粉荷の通年観察」。

内容は、本校で取り組んでいる養蜂(みつばちプロジェクト)のミツバチが集めてくる花粉を通年にわたり電子顕微鏡で観察したもので、細かく地道な観察をコツコツと続けた努力が見事に結実しました。

電子顕微鏡は、株式会社日立ハイテクさんから卓上顕微鏡(TM4000)をお借りして観察を行いました。この場を借りて、お礼申し上げます。本当にありがとうございました。

>日本顕微鏡学会

栗原さんのコメント

小さい頃から、虫や植物などの生き物の世界にぼんやりと興味がありました。その世界をミクロ単位まではっきりと見せてくれたのが電子顕微鏡でした。

ミツバチの花粉荷を観察するときは、どんな花粉の形に出会えるのか、何が見えるのかと毎回ワクワクしながら電子顕微鏡に触れていました。肉眼では見えないミクロの世界の体験は、顕微鏡でしか味わえない興奮を得られます。

この研究を通して、ミツバチと顕微鏡がもたらす世界に大きく魅せられました。この研究が実現したのは日立ハイテク様がお貸しくださった電子顕微鏡があってこそのことです。

電子顕微鏡を貸してくださった日立ハイテク様をはじめ、ご指導をくださった先生方、大妻嵐山のミツバチプロジェクトの皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

後輩たちへのメッセージとして

私の研究は、先輩方のミツバチの研究を引き継ぎ、さらに深めることから始まりました。ミツバチは環境の鍵を握る昆虫の一つであり、世界ではミツバチを保護し生存を見守り、大切にしている企業もあります。

そんなミツバチについての神秘を探究した先駆者である、大妻嵐山の先輩方を心から尊敬しています。そして、その後に続いて研究させていただいたことにも感謝しています。

大妻嵐山には、恵まれた自然環境にあるからこそできる研究材料がたくさんあります。

先輩方が自然と向かい合い創り上げてきた研究というタスキを繋いでいきながら、その楽しさが少しでも皆さんに伝わり、伝統となることを願っています。