Otsuma Ranzan Junior and Senior High School

生徒会誌「しらうめ」に校長メッセージを書きました

2020.01.25

校長室から

生徒会誌「しらうめ」校長メッセージ

1月に入り第一子出産前後に女性が就業を継続する割合が上昇(内閣府男女共同参画局)したというニュースが流れた。これまでは、40%前後で推移してきたが、最近の調査では53.1%まで上昇したという。また、育児休業制度を利用して就業を継続した割合も大きく上昇しているようだ。

そもそも、なぜ人は「仕事」をするのだろう。お金を稼ぐだけなら「お金持ち」は働く必要はないのではないか。もう一度、なぜ人は「仕事」をするのだろう。こんな話を中学生にしたことがある。地球上に生息する動物たちは、食べるため、生き残るために狩りをする。人間がただの動物でないのは「自らの命の存続」のためだけでなく、「他者への貢献」のために仕事をすることである。

現在日本では、女性が一生、生きがいを持って仕事をする割合はまだまだ低い。ヨーロッパ中央銀行総裁のラガㇽド女史が指摘するように女性が持つ素晴らしい能力を日本社会は活かせていない。ただ、下の統計によれば、20年前には30%を割っていた、第一子出産後も就労を継続する女性の割合が50%を超えてきた。この結果は、女性達が、自分自身の力を信じ、能力を磨いて、生きがいのある仕事につき、社会に貢献するという意欲と、労働環境整備が進んできたことによるものだろう。

中高時代は、力ある社会の構成者としての基礎力を身に付ける時代。社会に高いアンテナをたて、コタカ先生のおっしゃるように、世の中の人々のために活躍する自分の姿を思い浮かべて、精一杯の努力をしてほしい。

Girls ,be ambitious