Otsuma Ranzan Junior and Senior High School

特進SS合宿レポート(進路指導部)

合宿1日目

7/22(月)から熊谷ホテルヘリテイジで始まった、4泊5日の「特進SS合宿」。

この合宿には、中学3年生から高校3年生までの4学年、計54名が参加しています。

初日は英語の小テストを皮切りにスタート。その後、卒業生小林さんの講演会を聞き、午後はOGを囲んでの懇談会や、英語・数学のレベル別講座などを開講し。生徒たちは事前に立てた学習計画に沿って、自分に必要な学習を自分で考え、選んで進めています。

自習室では前から高3→高2→高1→中3の順に着席することで、後輩は前を向くと志望校合格を目標に、学習に励む先輩の背中が見えるようになっています。下級生からの視線を受ける高3生も、受験生の自覚をもって集中して取り組んでいます。中高一貫ならでは、大妻嵐山ならではの学習風景です。

1日目は体調不良者も出ず、無事に終了しました。

以下、参加生徒のコメントの一部をご紹介します。

■参加生徒より

・こういう行事に参加したことがなかったので楽しみと不安が残っていた。だが、OGの懇談を聞き、来てよかったと思えた。(中3)

・いつもの学校とは違ってみんなで一つの目標に向かっている感じがして団結力がありました。(高1)

・先輩たちが長時間やるべきことを集中して勉強している姿を身近に見ることができました。自分との大きな差を感じました。(高1)

・OGの先輩の話を聞き、「あなたはもうほぼ受験生!今、頑張るかどうかで合否が変わってくる」という言葉を聞いてすごくやる気が沸いてきました!(高2)

・今日はまだ7時間だけだったが、疲労感がすごい。でも最近で一番集中して勉強できたように感じた。(高3)

・のびのびとした環境で学習できたので長時間の勉強も苦にならなかった。(高3)

 

 

合宿2日目

合宿2日目。朝は5時から自習室を開放しています。任意参加ですが、部屋を覗いてみると高2・高3を中心に数名の生徒が早朝学習に励んでいました。

また、同じ時間帯に早朝散歩も開催。希望者数名でホテル敷地内を散策しました。学習効率を上げるには適度な運動も大切です。

涼しい早朝、緑の多い敷地内を歩いて、リフレッシュすることができました。

午後は今春卒業したばかりの大学1年生OGによる講演会と懇談会を開きました。質疑応答では「勉強中、眠くなった時はどうしていましたか?」といった、現役受験生ならではの質問が飛び出しましたが、生徒の目線に立った先輩の回答・アドバイスはとても秀逸で、参考になることばかりでした。

2日目も夜になると、やや疲れや集中力の乱れが出始めたように感じますが、ここは山場。明日もみんなで目標に向けて頑張りたいと思います。

<生徒コメントの一部>

・英語は積極的に先生に話を聞きに行けて成長できたと思います。明日は折り返し地点なので、講話の復習、課題をもっと進めていけるように頑張りたいです。(中3)

・数学の問題が難しかったですが、みんな話し合って実際に実践してみたり、柏倉先生の面白くてわかりやすい説明を受けられてよかった。(高1)

・OG講演会と懇談会は、想像していたよりもとても内容が濃く、参考になるだけでなく、目標ができました。先輩のお話を聞きながら、自分と比較してみると、自分の生活が無駄ばかりだと気付きました。(高1)

・今日は朝早く起きて自習をしました。普段家では早起きをしないので、良い機会だと思いました。(高2)

・2日目ですでに疲れが出始めていますが、初日以上に集中して取り組むことができました。また、今日は大宮先生と一緒に志望校の過去問を一通りやり、実際の入試の速度を体感することができ、受験の実感がすごくわいてくる1日でした。(高3)

 

合宿3日目

折り返し地点である3日目は疲労が最もピークに達する日。

生徒たちにも疲れの色が見え始め、今朝5時の自習室は空っぽでした。自習時間中も、集中力が長く続かなくなり、つい友だちとのおしゃべりが弾んでしまいます。

一方で、1日目、2日目でペースを掴むのに苦労していた人は、3日目になってようやく自分のペースができ始め、集中しやすい環境になってきたようです。集中力のピークが早く来る人と、遅く来る人がいるようですが、いずれにしても重要なのは、「自分で自分の集中力の限界を知ること」。

この合宿では、これらの力を養うことも目的の一つとしています。

合宿中は学校から毎日、たくさんの教員がホテルを訪れます。

午前中の学校でのサマーゼミを終えてから合宿参加者の質問対応に駆けつけたり、担任として自分のクラスの生徒が頑張っている様子を見に来たり、1日の最後に記入する日誌に、担任が目を通してコメントを寄せたりするなど、学校全体で合宿参加生徒を応援しています。

残りあと2日。目標達成に向けて最後まで自分の限界に挑戦したいと思います。

<生徒コメントの一部>

・今野先生にほしいプリントをたのむと色々作ってくれたり話してくれるのがとてもありがたいし、色んなことが学べて面白いです。(中3)

・今日は進路についての講座がありました。今の日本の社会や自分自身についてのアンケートに答えて、みんなの回答と他国の同年代の子たちの回答を見比べました。日本人にどのような特徴があるのか知ることができて、とても面白かったです。(高1)

・午後にはOG懇談会に参加して、小林先輩からたくさん話を聞きました。講義などではあまり話さないような話も聞けました。例えば、「テスト前日は何をしていたか」や「放課後の時間の使い方」を私の生活に合わせて聞くことができ、とても貴重な時間を過ごすことができました。(高2)

・勉強は、化学と英語を主に頑張りました。今まで分からなくて解けなった問題が、解けるようになると嬉しくなります!(高2)

・途中、高2の子が数学の問題の解き方を聞いてくれました。役に立てて嬉しかったし、これが学年横断での学習の良いところだなと感じました。(高3)

 

合宿4日目

4日目、いよいよ終盤戦です。

合宿での生活リズムにもすっかり慣れ、学習だけに集中できる環境が整ってきました。今朝も早くから自主学習組と散歩組が頑張っていました。

午後は高2以下の学年のみ、グループワークの時間2コマがありました。

1つは「自分を生かす学問と社会貢献法」を考えるというもの。

この時間は、高1と中3の計24名がいくつかの班に分かれて話し合い、現在自国で課題となっている社会問題を重要度が高い順に並べ替えるというワークを実施しました。その結果を理由とともに、班ごとに発表し合いました。

そしてもう1つは「高2・高1・中3の学年交流会」です。

3学年計34名をいくつかの班に分け、学校生活における悩みや疑問などを共有しました。この交流会は教員の予想以上に大きな反響がありました。

「楽しかった」「刺激になった」「参考になった」「またやりたい」「LHRでやってほしい」など、この日の日誌のコメント欄にほとんどの生徒が交流会のことを書いていました。これには教員も驚きました。

普段同じ校舎で学んでいたり、中高合同の学校行事などを行っていても、学年を越えて交流をする場面は意外と少ないものです。生徒たちが本当はこのような機会を求めていたことを初めて知り、教員も生徒から多くのことを学んだ1日でした。

最終日は半日のみですが、最後まで時間を無駄にすることなく、学習に集中したいと思います。

<生徒コメントの一部>

・元C組で今高1の先輩から「毎日少しでもいいから計算を解いたり、英語をしたりするといいよ」とアドバイスをいただきました。部活も引退して放課後時間が増えたので、学校の閲覧室などを利用して勉強していきたいと思いました。(中3)

・自分の将来の夢と深く関わりのある学部や職業と関連づけて社会問題について考えると、さらに違う考えも生まれてくることに関心を持つことができました。同じテーマについて深く考えて違う意見を出し合うことの楽しさや面白さを実感することができた充実した時間になりました。(高1)

・高1や中3から勉強法を聞かれたり、どうやって選択科目を決めたりしているのかを聞かれて、答えていくうちに自分の頭の中も整理された気がしました。聞いてばかりではなく、自分が話すこともでき良い機会だったなと思います。(高2)

・上級英語講座で3年生の先輩が先生から「この単語の意味は?」と聞かれるとすぐに答えられていてすごいなと思いました。普段は同じ学年内でしか授業がないので、合宿で先輩と授業に参加できて良かったです。来年はこうなりたいという目標ができました。(高2)

・4日目にしてこの学習合宿のリズムに慣れてきました。この感覚を忘れずに、夏休みを乗り切りたいです。すごく充実できていますが、勉強し足りない感じもしてしまいます。(高3)

 

合宿5日目(最終日)

最終日は半日のプログラムです。

今朝も自習室で早くから学習に励んだり、気分転換に散歩に出かけたりと、最後まで限られた時間を有意義に使い切ろうとする姿が印象的でした。

朝食後はこの5日間を振り返るための自主学習の時間を設定しました。この時間も、最後の最後まで教員の質問コーナーに足を運んでいました。

閉校式の前には、夏休みに向けてモチベーションや自己肯定感を高めるためのアクティビティを実施しました。

同学年ごとでグループを作り、この合宿中に頑張ったことなどを発表した後、お互いの「良いところ」をひたすら紙に書き出していくというワークをしました。

友人から見た自分の「良いところ」が紙一面に書かれた用紙を手にした生徒たちは、嬉しさに若干の気恥ずかしさが混ざりながら、みな笑顔を見せていました。

合宿はもう終わりですが、今回の合宿で掴んだ自分の学習ペースを夏休みに入ってから維持・継続できるように、明日からまた頑張ります!