みつばちプロジェクト紹介ページ
みつばちプロジェクトについて
大妻嵐山のみつばちプロジェクト(養蜂)は、2022年4月より有志の生徒10名ほどで、本校の敷地内にてスタートしました。
恵まれた自然環境の中、国蝶オオムラサキの育成をはじめとするサイエンス(理科)教育に力を入れている本校にとって、本物に触れる体験や学び、さらには、採れた蜜による地域貢献や社会貢献に繋がっていく取り組みとして位置付けています。
みつばちプロジェクトメンバー(ボランティア生徒)を中心に、内検や採蜜、蜜源植物の植栽や他団体とのコラボなど、幅広く活動することを目標とし、自然豊かな嵐山町で元気なみつばちを育てます!
■みつばちプロジェクトスタートメンバー(2022年春)
2022年のスタート当初は、コロナ禍の影響や女王蜂を失うなどのトラブルもあり、思うような成果は挙げられませんでしたが、2023年には順調に蜂の数なども増え、6月にはたくさんの蜜を採ることに成功しました。
また、コロナ禍に校内で使っていた飛沫防止用ガードのアクリル版を再利用し、観察しやすい透明(スケルトン)タイプの巣箱を新たに制作するなどの工夫も施しています。
本校の特色の一つであるサイエンス教育において、みつばちプロジェクトの活動がさらなる発展に繋がることを目指しています。
■みつばちプロジェクト
みつばちの数 約1万5000匹
巣箱の数 5箱
蜜の採取量(累計) 約21kg
(2023年8月時点)
■2023年度みつばちプロジェクトメンバー
■2024年度みつばちプロジェクトメンバー
みつばちを研究して全国大会へ!
プロジェクト発足時からみつばちプロジェクトに参加していた高校2年生の3名(山下麻梨、関根ひかり、荻原蒼(チーム名:みつばちLABO))がミツバチの花粉に関する観察を行い、その研究内容が2022年の「第66回日本学生科学賞(※)」において、全国11位に相当する「入選1等」を受賞しました。
この大会には全国から約7万点の作品が出品され、その中から高校198作品(中学159作品)が全国大会に出場、さらにその中から高校20作品(中学20作品)が全国最終審査に進出しました。県内の高校では、本校のみが最終審査に進出となりました。
■日本学生科学賞
1957年にスタートした日本学生科学賞は、中学生、高校生を対象にした歴史と伝統のある日本最高峰の科学コンクールです。毎年9~10月、身の回りの小さな疑問や不思議の解明、教科書に書かれている学説に対する疑問の解決などについて、 個人、もしくは生徒が共同で取り組んだ実験・研究・調査作品を募集しています。 応募作品には専門家による書類審査とプレゼンテーション審査を行い、優秀な作品を表彰します。(日本学生科学賞・公式サイト)
地元のお店とのコラボが実現!
採れたハチミツを利用して地域に貢献できるような活動ができないかと考え、地元・嵐山町にある「ぱん工房たろたろ」に商品開発を打診したところ、店舗経営者の新井さんと本校の家庭科担当の稲留先生が同級生で、しかも、新井さんとそのお母様が本校の卒業生だったという縁も重なり、トントン拍子に商品化できる運びとなりました。
大妻嵐山で採れたはちみつを使ったパンは、はち(8)みつ(3)の語呂にちなんで、2023年8月3日(木)より発売開始となりました。
たろたろさんのパンは、地元の嵐山町産の小麦(農林61号)を使ったもっちりとした食感が人気で、はちみつパンもとても美味しいと大好評です。
■はちみつパンメニュー(2023年夏時点)
・はちみつクリームチーズとくるみのカンパーニュ(下記写真)
・はちみつクリームチーズときな粉のカンパーニュ
・抹茶とはちみつクリームチーズのカンパーニュ
・はちみつクリームチーズとレーズンのカンパーニュ
・コーヒーとはちみつクリームチーズのカンパーニュ
・ごまとはちみつクリームチーズのカンパーニュ
「ぱん工房たろたろ」
〒355-0216 埼玉県比企郡嵐山町むさし台3丁目6−1 鶴巻荘 14号
みつばちプロジェクトにメディアも注目!
2023年8月14日(月)NHK総合「首都圏ネットワーク/ちかさとコレクション」においてみつばちプロジェクトの取り組みが紹介されました。
番組内では校内でのプロジェクトの活動の様子や、採取したはちみつを使ってコラボした地元・嵐山町の「ぱん工房たろたろ」さんでのはちみつパンの販売の様子などが紹介されました。
NHKのサイトでも放送された内容をご覧いただけます。
>NHK埼玉放送局「女子高生がはちみつ作り 埼玉県嵐山町でパン屋とコラボ 新商品」
みつばちプロジェクト参画メンバー インタビュー
高校2年 中窪さん
【Q1】みつばちプロジェクトに参加した理由や動機を教えてください。
高校に通いながら養蜂はなかなかできない取り組みだと思い、興味を持ちました。また、養蜂だけでなく、商品開発や研究など幅広いことができる自由さも魅力でした。
【Q2】プロジェクトメンバーとして活動してよかったことや学んだことを教えてください。
みつばちプロジェクトメンバーとして活動することで、養蜂への知識が身についただけでなく、小学生向けのワークショップやパン屋のたろたろさんとのコラボを通し、さまざまな人との交流や繋がりを感じることができたのがとても良かったです。また、プロジェクトのリーダーとして、メディアの取材や大会出場、イベント参加など、普段の授業では得られないたくさんの貴重な経験をすることができました。
【Q3】プロジェクトに参加する前と後で、自分の中で変わったことがあれば教えてください。
みつばちプロジェクトは生徒が主体となって、養蜂をはじめ、商品開発や商品のデザイン、研究などを行っているので、自分がやってみたいことを明確にし、人に伝え、実行する能力が身につきました。以前は自分の意見や考えを人に伝えることに苦手意識がありましたが、プロジェクトに参加してからは、自分の意見をわかりやすく言葉にすることができるようになりました。
【Q4】今後、やってみたいこと、チャレンジしたいことがあれば教えてください。
採れたはちみつやみつろうを使って、新しい商品や雑貨などを企画してみたいです。また、校内外のイベントや大会などにも積極的に参加したいと思います。
メディア掲載
>8/14(月)NHK「首都圏ネットワーク/ちかさとコレクション」
■ニュースリリース
>2023年6月29日「みつばちプロジェクト」ニュースリリース(PDF)
みつばちプロジェクトの歩み
■2022年
4月 プロジェクト発足。養蜂活動スタート
6月 分蜂を防げず、さらに女王蜂を失ってしまう
7月 ミツバチボランティアさん(坂戸市)より女王蜂を譲っていただく
11月 2群にまで盛り返し、少量ながら初の蜜の採取に成功
12月 女王蜂を隔王籠に入れて越冬
■2023年
2月 2群で再スタート
3月 順調に蜂の数を増やす
4月 採蜜群として3群目を設置。採蜜群で分蜂を防ぐことができず、蜂の数が半減するが女王蜂2匹を発見し一気に4群になる
5月 蜜枠を7枚回収する
6月 蜜枠を4枚回収する
(この時点で10キロ以上の蜜が採取できる見通しが立つ)
6月 地元のパン屋さんとのコラボによる商品化が決まる(6/29ニュースリリース実施)
7月 今年初めての蜜を採取(約21キロ)
7月 日本経済新聞、毎日新聞、埼玉よみうり(読売新聞)など多くのメディアに取り上げられる
8月 NHKの情報番組「首都圏ネットワーク・ちかさとコレクション」にて取り上げられる
9月 大妻祭(文化祭)において、はちみつ(瓶詰め)やはちみつパンを販売
11月 ミツバチサミット2023(https://bee-summit.jp/ つくば国際会議場)に参加
■2024年
3月 「大妻さくら祭り2024」(千代田区・大妻女子大学にて)に出展
6月 「次世代の養蜂人育成のための研修事業(JAICAF(国際農林業協働協会))」にみつばちプロジェクトメンバー、高校1年の池田優奈さん・大山実玖さんの2名が選ばれ、今年8月にモンゴルへの海外研修に全国から選ばれた14校の高校生等とともに参加する予定です。
>JAICAF(ジャイカフ・国際農林業協働協会)
みつばちプロジェクトPHOTOヒストリー